苔の魅力

「苔のむすまで」苔は日本の国歌『君が代』で歌われています。昔から苔は日本人にとって身近な存在です。

実は4億年以上前の最古の植物も苔と同じ構造をしていました。

苔の魅力はその原始的なすがたを、今でも生きているすがたで観察できるところです。根がなく乾燥しやすいので、みんなでまとまり合う(コロニー)で水分を保っています。この姿を見ていると人間みたいに思えてほっこりした気持ちになります。

苔は繊細なからだをもちつつ、生命力に満ち溢れています。自然の中で自己主張はしないけど環境によって姿を変える。知れば知るほど、きっと愛おしくなります。

『伊勢の苔玉やさん』は森林組合の特別な許可をいただき、伊勢の山里にある自然の苔を少しずつ採取して、栽培などで増やしつつ、一つ一つ丁寧に手作りしています。

苔玉とは

Kokedama

苔玉(こけだま)とは、植物の根を土で球状に包み、その周りに苔を貼り付け糸で固定したものです。丸い緑の形を見るだけで癒されて管理もしやすいので、「生活に緑を取り入れたい!」という人にぴったりです。

日本には約1800種類の苔が確認されています。ハイゴケ、ヤマゴケ、スナゴケ、シノブゴケ、スギゴケ・・・。植物の種類と組み合わせると無限の楽しみがあります。

苔玉は盆栽の一種で、包む植物によって全く違う作品になるのはもちろん、使う苔の種類によっても印象が大きく変わります。苔玉の大きさは基本的に植物の大きさによって異なります。

最近は透明な容器の中で苔を管理する苔テラリウムが人気です。室内で管理できるため、最近では部屋の中に緑を取り入れるインテリアのアイテムとして楽しまれています。フィギュアでアレンジするのも手軽です。ガラスのような森を切り取ったような作品が人気です。